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No.081 魚油の有効性に関する最新情報

日本人にとって親しみのある栄養素の一つに魚油に豊富に含まれるEPAやDHAがあります。

これまで中性脂肪を低減させる効果は医薬品でよく知られていますが、今回はEPAやDHAの有効性に関する最新の情報をお届けします。


魚油(EPA・DHA)の有効性最新情報

魚油(EPA・DHA)は、医薬品としてエパデール(持田製薬㈱)やロトリガ(武田薬品工業㈱)といった高脂血症治療薬として用いられていることからも明らかなように、LDLコレステロールや中性脂肪を減らし、HDLコレステロールを増やす働きがあります。

そのため脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化や高血圧といった生活習慣病を予防できると考えられています。

さらに最新の研究では、高脂血症のみならず体脂肪の燃焼作用や腸内細菌叢を介した抗炎症作用、アレルギー抑制作用、PTSDのような心的ストレスにおいても有効性が明らかにされつつあります。

体脂肪燃焼作用

京都大学から2015年12月17日付「Scientific Reports」に、EPAやDHAを含む魚油の摂取が脂肪細胞の一種である「褐色脂肪細胞」の増加を促し、体脂肪の減少や体温上昇をもたらすことを動物実験の結果から、そのメカニズムが発表されました。

これらの作用は、胃や小腸に分布する感覚受容チャネルと呼ばれる受容体TRPV1 (Transient Receptor Potential Vanilloid 1)を介し、交感 神経活性化とそれにより引き起こされる褐色脂肪、特にベージュ細胞の発現亢進によるものであることが示されました。

具体的には、高脂肪食群に比べ、魚油添加群では褐色脂肪細胞や白色脂肪細胞でUCP-1とβ3アドレナリン受容体の発現量が増加し、酸素消費量の増加、更には体重増加及び体脂肪蓄積の抑制が確認されました。

腸内細菌叢の改善

2015年10月6日付「Cell Metabolism」にマウスにおいて、食事由来の脂肪酸の種類により腸内細菌叢に影響を及ぼし、特に炎症反応と関連している、との報告がなされました。

魚油を含む食事では、アッカーマンシア菌(Akkermansia)、乳酸菌(Lactobacillus)、ビフィズス菌(Bifidobacterium)といった有用菌が増える一方、ラードを含む食事では、炎症性腸疾患や嫌気性菌感染症の原因となっているビロフィラ(Bilophila)や、バクテロイデス(Bacteroides)といった細菌が増加しました。
このような菌が増えることで、毒素(リポ多糖:LPS)が増加し、体内に入り込むことで脂肪細胞の炎症を惹起させ体重増加が起こります。
ここで出てくるアッカーマンシア菌(Akkermansia muciniphila)は、炎症、腸のバリア機能、腸ペプチドを分泌する細胞の状態等を改善し、抗メタボリックシンドローム作用を発揮することが明らかになっています(PNAS Vol 110 2013 MAY,no.22 9066-9071)。

アレルギー抑制作用

2015年6月11日付「Scientific Reports」によると、卵白アルブミンを摂取することでアレルギー性下痢を呈する食物アレルギーモデルマウスを用いた試験結果から、大豆油を含んだ餌を与えると腸管アレルギー症状が強くなりましたが、αリノレン酸を豊富に含む亜麻仁油を加えた餌を与えると、腸管アレルギー症状が大幅に緩和しました。

詳細に検証した結果、マウスの腸管上皮細胞内にEPAが増加しており、EPAの代謝物である17,18-EpETEという物質も増加し、この代謝物が抗アレルギー作用を発揮することが明らかになりました。

抗ストレス作用

国立精神・神経医療研究センターによる研究結果から、強いショック体験や精神的ストレスが原因となるPTSD(Post Traumatic Stress Disorder)の重傷者に対して魚油を12週間摂取してもらったところ、症状が有意に低値になったことが明らかとなりました。
特に女性に有効であったとのことです。

この作用機序はマウスの研究結果から、DHAを摂取することで海馬の神経新生が活性化して海馬から早期に恐怖記憶が消失したと報告しています(J Clin Psychiatry 76:8,August 2015)。

情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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