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ホーム > アンチエイジングトピックス > No.063 美肌のための栄養素(2)

No.063 美肌のための栄養素(2)


夏は紫外線対策、冬は乾燥対策と、肌へのケアは年中欠かせないという方も多いはず。
今回は、肌を美しく、元気にするのに役立つ栄養素の第2回目をお届けします。

肌は体を守るバリア

生まれたばかりの赤ちゃんの肌は透きとおっていて、滑らかでキメ細かく、水分が細胞の隅々まで行き届いているようです。
一般に『美肌』とはそのような肌のことを言います。

しかし、一方で、赤ちゃんの肌は傷つきやすく、無防備でもあります。
私たちの肌が大人になるにつれて皮膚が硬く、強く、黒っぽくなるのは、厳しい環境から身を守る手段であり、生きていくために必要なことなのです。

紫外線から肌を守るメラニン

皮膚は紫外線に大量に暴露されると活性酸素のダメージを受け、皮膚炎や皮膚ガンになる可能性が高くなります。
そこで皮膚は、紫外線をブロックするために「メラニン」色素を沈着させて皮膚を保護しようとします。 
その作用がシミの原因であり、紫外線の強い地域の人々の皮膚の色が濃い理由でもあります。

シミをつくらないようにするには強い紫外線を長時間浴びなければよいのですが、紫外線は体内でビタミンDを合成するなどの重要な働きもあるため、完全にはブロックできません。
そこで、メラニンを合成するときに働く酵素(チロシナーゼ)の活性を阻害したり、メラニンの分解を促進したりすることによってシミ対策ができる栄養素が注目されています。

シミ対策の栄養素

ビタミンC、ビタミンE、葉酸、亜鉛、グルタチオン、ポリフェノール、フコキサンチン、カテキン

健康な皮膚を生み出すターンオーバー

体の皮膚は約3カ月で全て新しく生まれ変わると言われています(ターンオーバー)。

皮膚下で新しい皮膚が作り出され、徐々に表面に押し出されていくためにはそれだけの時間が必要ですが、年齢によってその早さが変わります。
また、皮膚をつくる材料が足りなかったり、健康な皮膚をつくる邪魔(紫外線、タバコの害など)が入ったりすると、美肌には近づけません。

ターンオーバーに関わる栄養素

たんぱく質(グリシン、L-プロリン、L-リジン、L-アラニンから合成されるコラーゲンは表皮を支える鉄骨のような働きをする。)、亜鉛、ビタミンB群(特にパントテン酸、ビオチン、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12)、ビタミンA

糖化も美肌の大敵

表皮を支えるコラーゲンは、糖分の摂り過ぎにより発生するAGEs(最終糖化産物)がこびりつくと、老朽化した鉄骨のようになり、強度やしなやかさを失ってしまいます。

それが肌のハリが無くなり、シワになる原因のひとつとも言われています。
AGEsの産生を少なくするには、糖分の摂り過ぎに注意することはもちろん、糖分をゆっくり吸収するために、野菜などの食物繊維を炭水化物の前に食べることも役立ちます。

乾燥を防ぐ栄養素

セラミド(N-アシルスフィンゴシン)は細胞膜を構成する脂質のひとつですが、経口摂取することで、細胞の水分の蒸発を防ぐ、隣り合った細胞を繋ぎ整列させる、肌のバリア機能を保つなどの効果が期待されています。

その他、皮膚を構成するヒアルロン酸の材料となるN-アセチルグルコサミンも注目の素材です。

乾燥肌対策に役立つ栄養素

セラミド、ビタミンC、ビタミンE、アスタキサンチン、N-アセチルグルコサミン、オメガ3系脂肪酸

ビタミンDとシワ、たるみ

顔面の骨粗鬆症が原因で骨が縮み、その分の皮膚がシワになってしまうという考えがあります。

カルシウムの沈着を促進するビタミンDは、骨粗鬆症に有効であると言われる一方、美肌をつくる上でも重要です。

過酸化脂質による炎症

オイリー肌と呼ばれる皮脂の分泌が多い方は、毛穴に皮脂が詰まり、吹き出物等の原因になりがちですが、問題はその皮脂が酸化され、細胞が炎症を起こすことです。 
体内の脂を酸化させないための抗酸化物質や、炎症を抑える脂質であるオメガ3系脂肪酸(魚油、αリノレン酸)の摂取が有効です。

(参考)
国立健康・栄養研究所HP
情報提供元:株式会社ヘルシーパス

当院におけるアンチエイジング(抗加齢療法)の取り組み

当院では多くの患者様の早期癌の発見等の最新医療をおこなってきました。
今後は、いかにして癌化しにくい身体を創り上げていくかを次の目標にしたいと心しています。

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