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No.031 ビタミンBトライアングル


「ビタミンB6」「ビタミンB12」「葉酸」のビタミンB群3種の適切な量の摂取は、血中のホモシステイン値を下げ、動脈硬化、骨粗鬆症の予防になるとして注目されています。

ホモシステインとは…

ホモシステインは、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞などのリスクを増やす要因として知られている物質です。必須アミノ酸のひとつであるメチオニンの代謝における中間生成物で、ホモシステインの代謝には、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸が関与しています。

動脈硬化予防のガイドラインにも記載

血中のホモシステイン値を低下させるには、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸の摂取が役に立ち、日本循環器学会の虚血性心疾患の一次予防ガイドライン(2006年改訂版)でも、「血中ホモシステインレベルが高い場合、動脈硬化が進展することが証明されており、高値の場合には、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12の摂取が必要となる。」と記載されています。

骨粗鬆症、コラーゲンの質の改善にも

近年、ホモシステインが多いと骨折しやすいという研究が、アメリカ(フラミンガム研究)、オランダ(ロッテルダム研究)から発表され、骨を強くするためにもビタミンB6、ビタミンB12、葉酸の摂取が注目され始めています。
ホモシステインは、良質な骨に必要な「コラーゲンの網目構造形成」を阻害するといわれており、上記の両研究グループでは、ホモシステインが多いと骨折リスクが高まるのは、これが原因ではないかと考えています。
ホモシステイン値を下げることは、良質な骨を作ることになり、コラーゲンの質の改善にも役立つので、肌の張りにも良い影響を与えることが期待されます。

日本国内の研究でも

原発性骨粗鬆症における骨折リスクの増大は、骨密度だけでなく、骨の質(コラーゲン)の低下が関与していることが、日本国内の研究でも分かってきています。骨の強度の低下は、骨の中でコラーゲン分子を結合している架橋(かきょう)が脆くなることが原因の一つですが、この脆い架橋(悪玉架橋)は、血中のホモシステインが高いことや、酸化ストレスによって引き起こされるといわれています。(東京慈恵会医科大学整形外科 斎藤 充 先生)

栄養素解説

ビタミンB6

ビタミンB6が不足すると、ホモシステインからシステインへの代謝が阻害され、ホモシステインが蓄積し、血中ホモシステイン値が上昇する。 ビタミンB6は、約100種類の酵素の補酵素として働く。特に、アミノ酸代謝に関与し、その必要量は、たんぱく質の摂取量の増加に依存して高くなる。
ビタミンB6は、牛レバー、鶏肉(ささみ)、ニンニク、ごま、玄米などに多く含まれている。

ビタミンB12

ビタミンB12が不足すると、ホモシステインからメチオニンへの代謝が阻害され、血中ホモシステイン値が上昇する。ビタミンB12は、造血やアミノ酸、脂質などの代謝の補酵素としても働き、不足症状には、悪性貧血、神経障害、感覚異常、うつ病、慢性疲労、運動時の動悸や息切れなどがある。
ビタミンB12は、牛レバー、牡蠣、しじみ、海苔に多く含まれている。

葉酸

葉酸は、ホモシステインからメチオニンへの転換に必要で、欠乏するとホモシステインが蓄積し、動脈硬化や動脈血栓が見られるようになる。1日350~400μgの摂取で血漿中ホモシステイン濃度が正常範囲となるといわれている。
葉酸は、レバー、緑黄色野菜、果物に多く含まれるが、調理や長期間保存による酸化によって壊れ易く、食事だけで十分な量を摂取することは難しい。また、大量の飲酒は、葉酸の吸収および代謝を妨げる。
(参考文献)
  • 健康・栄養食品アドバイザーリースタッフ テキストブック
    独立行政法人国立健康・栄養研究所監修
  • 健康食品の安全性・有効性情報
    国立健康・栄養研究所
情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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