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ホーム > アンチエイジングトピックス > No.102 脂肪酸の種類について

No.102 脂肪酸の種類について


脂肪酸は人間の重要なエネルギー源のひとつですが、その種類は様々です。
そもそも脂肪酸とは何か、どのような違いがあるのかについてまとめました。
また、脂肪酸に関する研究結果もご紹介いたします。

脂肪酸とは?

栄養として普段摂取するバター、植物油、魚油などの「脂質」のほとんどは、トリアシルグリセロール(Triacylglycerol※)と呼ばれる、グリセリンと脂肪酸が結合した物質です。
エネルギー源のひとつでもある脂肪酸は体内でもトリアシルグリセロールとして蓄えられています。
その性状や栄養学的な質を決めるのが、トリアシルグリセロールの約90%を占める「脂肪酸の種類」です。
※Triglyceride、Triacylglycerideも同義

脂肪酸の種類

脂肪酸の共通の特徴は、炭素(C)と水素(H)と酸素(O)で構成され、炭素(C)が鎖状に繋がっていることです。
その脂肪酸の中でも、鎖状に繋がれた炭素の数や、繋がり方(一重結合/二重結合)により、種類や性質が大きく異なってきます。

食品中に含まれる主な脂肪酸の例(農林水産省サイトより)

オメガ3系、6系脂肪酸

脂肪酸を表す際、オメガ●系脂肪酸と分類する場合があります。
これは、二重結合を持つ脂肪酸の中で、「COOH(カルボキシル基)」から遠い側の炭素から何番目の炭素に二重結合があるか」によって分類が分かれます。
「オメガ」ではなくn-3系、n-6系と表現することもあります。
【 オメガ3系 】表の左から3番目の炭素に 二重結合
  • α-リノレン酸
  • エイコサペンタエン酸(EPA)
  • ドコサヘキサエン酸(DHA)

【 オメガ6系 】表の左から6番目の炭素に 二重結合
  • リノール酸
  • γ-リノレン酸
  • アラキドン酸
この分類は、体内での代謝の関係を表しています。
α-リノレン酸を摂取すると、一部は体内でEPA、DHAに代謝されます。
同様に、リノール酸を摂取すると一部はγ-リノレン酸、アラキドン酸に代謝されます。
しかし、オメガ3系脂肪酸と6系の脂肪酸は相互変換できません。
近年、これらオメガ3系、6系脂肪酸がそれぞれ特殊な生理機能をもつことが知られるようになり、脂肪酸もバランス良く摂取することが大事であると言われています。

α-リノレン酸とγ-リノレン酸は兄弟

α-リノレン酸、γ-リノレン酸は二重結合の位置が違うだけの異性体であり、異性体を区別するための俗称としてα、γと呼ばれています。
本来であれば、二重結合の場所(COOH側から何番目に二重結合があるか)を列挙する方法で呼ぶのが正式な名称方法であると言われています。
二重結合の場所が違うだけの異性体ですが、上記の通り相互変換ができず、分類は3系、6系に分かれます。
  • α-リノレン酸:(9,12,15)-リノレン酸
  • γ-リノレン酸:(6,9,12)-リノレン酸

妊娠期の魚油摂取で抑うつ状態低減

環境省が実施した「子どもの健康と環境に関する全国調査」結果を受けて2017年12月に富山大のグループが「妊娠期に魚油を摂取すると、抑うつ状態にある人が少ない」ことを発表しました。
環境省の調査に参加したお母さん約7万5千人を対象にした調査であり、このような大規模な検証は世界で初めての貴重な結果であると言えます。
【参考】
厚生労働相「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
日本脂質栄養学会サイト
消費者庁食品表示課「脂質と脂肪酸のはなし」
農林水産省「油脂やトランス脂肪酸の基本的な情報」
Queen Mary University of Londonサイト
富山大学ニュースリリース平成29年12月12日
情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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当院では多くの患者様の早期癌の発見等の最新医療をおこなってきました。
今後は、いかにして癌化しにくい身体を創り上げていくかを次の目標にしたいと心しています。

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