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ホーム > アンチエイジングトピックス > No.008 血糖値のコントロールと栄養素

No.008 血糖値のコントロールと栄養素


糖尿病は糖代謝の異常によって起こるとされ、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が病的に高まることによって、様々な特徴的な合併症をきたす危険性のある病気です。ビタミンミネラルの中には、血糖のコントロールに注目され、エビデンスがあるものもあります。

血糖値を正常に保つミネラル「クロム」

クロムは、正常な糖・脂質代謝を維持するのに重要かつ必須な元素で、特に血糖値の調節に対する作用が注目され、2型糖尿病に対してヒトでの有効性が示唆されています。

HbA1c、空腹時血糖、血中インスリン値が有意に低下

Anderson(米国)らは、2型糖尿病(180名)を対象に、クロムの補給で糖・脂質代謝に改善が認められるかについての検討を行い、HbA1cは、クロム投与2か月後で有意に低下し、4カ月後でも対照群に比べ、有意な低下が認められました。さらに、空腹時血糖、血中インスリン値のいずれも対照群に比べて有意に低下が認められ、この結果「安全摂取量の範囲でのクロムの補給は2型糖尿病患者に有効な方法」と報告しています。(注1)また、林らはインスリン抵抗性が考えられる2型糖尿病10名にクロム含有酵母食品を12週間投与した結果「インスリン抵抗性指数(HOMA-R)の有意な低下が認められた」と報告しています。(注2)

血糖値調整と空腹時血糖の減少

J.A.Vinson、P.Bose (米国)らの研究では、23人の被験者を対象としたクロム含有酵母の6カ月の摂取で、高血糖症対象者群で明らかな有用性(血糖値調整平均で57%の改善、空腹時血糖の減少)が認められています。(注3)

マグネシウムの補給でも

マグネシウムの補給で空腹時血清インスリン値は有意に低下し、インスリン抵抗性指数が有意に低下した。
(注4)「マグネシウム摂取量が少ない群では2型糖尿病の発症率が高い」「食事からのMg摂取量は血中インスリン濃度と逆相関する」などの報告もあります。

ビタミンB群の糖代謝作用

ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンなどのビタミンB群は糖代謝に不可欠で、そのうちどれか一つが欠けても問題が現れると言われています。
特に、ビタミンB1は、糖代謝酵素の補酵素となって糖の代謝に関与し、ビタミンB6、ナイアシンなども、酵素の補酵素として糖代謝に大きな役割を果たしています。

高性能サプリメントの摂取の有効性

(株)ヘルシーパスでは、87名の健康な試験参加希望者を、二重盲目によりサプリメント、プラセボ摂取群に分け、アンチエイジングドックの測定項目で比較検討を行いました。(注5) その結果、ビタミン・ミネラル、抗酸化物質をサプリメントで補給することにより、インスリン抵抗性を改善させられる可能性が示されました。

(参考文献)
(注1)Elevated intakes of supplemental chromium improve glucose and insulin variables in individuals with type 2 diabetes.1997
(注2)インスリン抵抗性が考えられる2型糖尿病におけるクロム補給の効果 2001
(注3)THE EFFECT OF A HIGH CHROMIUM YEAST ON THE BLOOD GLUCOSE CONTROL AND BLOOD LIPIDS OF NORMAL AND DIABETIC HUMAN SUBJECTS(1984)「健常者と糖尿病患者の血糖調整と血中脂質に対するクロム含有酵母の有効性」
(注4)糖尿病患者におけるMgの動向について 2005
(注5)アンチエイジングドックを活用したサプリメントの性能評価 2007
注 治療 Vol.88 No.7 (2006.7)1931頁-1936頁
情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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