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ホーム > アンチエイジングトピックス > No.128 熱中症対策について

No.128 熱中症対策について


熱中症は夏の暑い日だけでなく、暑くなり始めた時期や多湿な室内でも起こります。
熱中症は正しい知識があれば防ぐことができます。

身体の機能に不可欠な電解質

人間の体の約60%は水分と言われており、この水分(体液)には電解質(イオン)が含まれています。電解質とは水に溶けると高い電気伝導性を持つ物質のことで、主にナトリウム、カリウム、クロ-ル、カルシウム、マグネシウムなどがあります。電解質の性質を利用して私たちの体内では水分量の調節、神経伝達、筋肉の収縮など、重要な役割を果たしているため、このバランスがとれなくなると体の機能が低下し、命にかかわることがあります。

熱中症とは

体温が上がり、体内の水分や電解質(イオン)のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かなくなることで、さまざまな症状を起こす病気のことを指し、重症度によって次の3つの段階に分けられます。

Ⅰ度 : 現場において対応可能な状態

めまい、立ちくらみ、あくび、大量の発汗、筋肉痛、筋肉の硬直(発汗に伴う塩分の不足で生じるこむら返り)

Ⅱ度 : 病院への搬送を必要とする中等症

頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、集中力や判断力の低下

Ⅲ度 : 入院して集中治療の必要性のある重症

40℃以上の高体温、脳機能障害、肝・腎機能障害、血液凝固障害のうちいずれか(熱中症診療ガイドライン2015より)

熱中症が起こりやすい条件と予防ポイント 

次のような環境では、特に注意が必要です。
「気温、湿度が高い」「風が弱い、日差しが強い、照り返しが強い」「急に暑くなった」など
意外にも、気温が低い日でも湿度が高いと熱中症にかかりやすくなります。また、家の中でじっとしていても室温や湿度の高さから熱中症にかかることもあり、最近ではこの様な室内型熱中症が注目されています。

【予防ポイント①:暑さを避ける】

外出時には帽子や日傘で日差しを遮るようにし、襟口や袖口があいたデザインの服装がお勧めです。室内ではブラインドやすだれで直射日光を遮るほか、扇風機やエアコンで室温・湿度を調整しましょう。

【予防ポイント②:こまめな水分とミネラルの補給】

熱中症では水分とともにビタミンやミネラルの喪失があるため、水分の補給に加えてミネラルの補給も重要です。のどが渇く前からこまめに水分を補給しましょう。
スポーツ飲料は水分とミネラルを同時に補給できますが、糖分が多いため飲み過ぎには注意が必要です。ミネラルを補給するには、経口補水液や麦茶などの方が良いでしょう。※コーヒーや緑茶などのカフェインが多く含まれている飲み物、アルコール類は利尿作用があるので適しません。

予防ポイント③:適切なタンパク質の摂取

熱中症は水分やミネラル補給が注目されがちですが、タンパク質の摂取もポイントとなります。
夏は暑くて食欲がなくなるため、栄養補給をしにくく食事も素麺やうどんなどのあっさりしたもの(炭水化物)ばかりに偏り、栄養がアンバランスになります。
タンパク質が不足した場合、体内の血液量を調節するアルブミンが低下し熱中症になりやすいのです。水分補給をする際、スポーツ飲料の代わりに牛乳(アレルギーやカゼインに問題ない方)を摂取したり、食生活を見直すこともお勧めです。

特に熱中症を注意したい方

乳幼児

汗腺が未熟で体温コントロールがうまくできません。また、新陳代謝が活発で体温が高いため、炎天下の車内や気温が高く晴れた日では短時間で体温が上昇し、生命に危険が及ぶ場合があります。外出時には水分補給や服装に気をつけて、顔色や汗のかき方の様子を見るようにしましょう。

高齢者

年をとると体内の水分割合が少なくなり、暑さやのどの渇きを感じにくくなります。のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を行い、部屋の温度をチェックするようにしましょう。

このほか、運動に慣れていない方や、肥満の方、寝不足や疲れ・持病などで体調が悪いなどの場合も熱中症が起こりやすくなります。食事からの栄養摂取についても、夏場は食欲が落ちがちですが、十分な補給が必要なため、食事摂取基準を参考に最適量の摂取をお勧めします。

応急処置

熱中症の症状が現れた場合は、まず涼しい場所に移動させること、衣服を脱がし、身体を冷やすことが大事です。たとえ意識があっても自力で水分をとれない場合は、直ちに医療機関に搬送しましょう。
【参考】
熱中症診療ガイドライン2015
公益財団法人全日本病院協会
厚生労働省 熱中症対応の衣生活を考える
情報提供元:株式会社ヘルシーパス

当院におけるアンチエイジング(抗加齢療法)の取り組み

当院では多くの患者様の早期癌の発見等の最新医療をおこなってきました。
今後は、いかにして癌化しにくい身体を創り上げていくかを次の目標にしたいと心しています。

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