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ホーム  > アンチエイジング > アンチエイジングトピックス > No.066  ビタミンEの基本と臨床利用

No.066  ビタミンEの基本と臨床利用

ビタミンEは脂溶性のビタミンで、抗酸化作用が強く食品の酸化防止剤としても幅広く利用されています。
また、アンチエイジングや様々な症状への有効性も期待される、有名な栄養素のひとつです。


ビタミンEとは… 

ビタミンEは脂溶性のビタミンなので、主に脂質の酸化を防ぐのに役立っています。
そのため、リン脂質の多い細胞膜や核酸などの損傷を防ぐ作用が注目されています。

また、水溶性の抗酸化物質であるビタミンCの抗酸化力を元に戻す働きがあるため、ビタミンCとも相性の良いビタミンです。
ビタミンEは、4種類のトコフェロール(Tocopherol)と4種類のトコトリエノール(Tocotrienol)の合計8種の化合物の総称です。

ビタミンEが多く含まれる食品

トコフェロールとトコトリエノールの構造は似ていますが、 トコフェロールは大豆、菜種、ひまわりのなどの種子に含まれ、トコトリエノールはパームやし、米、小麦、大麦などの穀類に多く含まれます。

ビタミンEの中でも活性が高いと言われるα-トコフェノールは化学合成されて栄養剤や医薬品として利用されますが、近年ではα-トコフェノールの過剰摂取によるネガティブな報告も挙げられており、ビタミンE同族体をバランス良く摂取する必要性があると言われ始めています。

【ビタミンE豆知識①】

ビタミンE効力は合成品と食品由来で異なります。
ビタミンE効力(IU)はビタミンEとしての生理活性を表す単位です。
同じαトコフェロール1㎎を摂取した時、合成由来(dl-αToc)のビタミンE効力は1.0IU、食品由来(d-αToc)のビタミンE効力は1.5IUと定められています。

【ビタミンE豆知識 ②】

トコフェロールの名称の由来は「抗不妊」です。
トコフェロール(Tocopherol)はギリシャ語でTocos(子どもを産む)、Phero(力を与える)が由来で、古くから抗不妊に利用されていたようです。

ビタミンEの臨床利用

ビタミンEの研究は元来、抗不妊作用が中心でした。
卵巣は副腎と共に他臓器に比べてビタミンE含量が高いことが知られていましたが、その後、抗酸化剤としての使用が認可されてからは抗酸化作用がその生理活性要因であることがわかり、現在では様々な疾病の予防にも 有効であることが知られています。

一方、ビタミンEの摂取試験においては、ネガティブな報告も出ていることも事実です。
臨床報告を正しく理解するためには、試験で使用されたビタミンEの種類や量、被験者の条件の偏り等にも注意が必要です。

   
《肝がんリスクの低減》
中国で約13万人の男女を対象に行われた2つのコホート試験の結果、食事やサプリメントでのビタミンE摂取と肝がんリスク低減が示されました。
この結果は、肝疾患の患者、肝疾患でない患者、または肝がん家族歴のある患者でも一貫して認められました。
Zhang W. et.al, JNCI J Nat Cancer Inst.(2012) doi:10.1093/jnci/djs277
 

《PMS(月経前症候群)の治療効果》
16~49歳の女性120人を対象にした無作為化試験の結果、必須脂肪酸含有サプリメント(1粒当たり:γリノレン酸210mg、オレイン酸175mg、リノール酸345mg、多価不飽和脂肪酸250mg、ビタミンE 20mg)を2粒(2g)与えたグループは1粒(1g)摂取群や対照群に比べて、PMS症状がより改善されたと報告されました。
Filho E.,et.al., Reproductive Health 2011,8:2
 

《白内障の進行抑制》
ボストンの女性408人を対象にした5年間の追跡調査(ナーススタディ)で、10年以上、ビタミンEサプリメントを摂取していた方は、水晶体混濁が進行しにくいとの結果でした。
その他、ビタミンB1、ビタミンB2を多く摂取している女性も、加齢による水晶体の混濁化が抑制されていたようです。
Jacques PF.et.al., Arch Ophthalmol. 2005 Apr; 123(4):517-26/
 

《ビタミンEと骨》
米国科学誌「ネイチャー・メディシン」(2012年3月)にて、ビタミンE(α-トコフェロール)の過剰摂取により骨質量が減少する(ラット、マウス)と報告されました。
一方、米国オレゴン州立大学のライナスポーリング研究所では、過剰摂取でも有害性はないと発表しており、今後、さらに十分な検討が必要であるといえます。 
Fujita K.et al.,Nature Medicine(2012)18,589-594
Traber MG, J Lipid Research,2013

【 参 考 】
同文書院:健康食品・サプリメント[成分]のすべて
朝倉書店:ビタミンの辞典
講談社サイエンティフィク:アンチオキシダントミラクル
国立栄研HP:「健康食品」の安全性・有効性情報
文部科学省HP五訂増補日本食品標準成分表について
エーザイ・フードケミカル社資料

情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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