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No.042 ビタミンD

ビタミンDは、近年、注目を集めている栄養素で、骨粗鬆症、がん、インフルエンザ、パーキンソン、認知症対策にも効果が期待できそうです。


ビタミンDとは?

ビタミンDは、脂溶性のビタミンの一つで、植物由来のビタミンD2(エルゴカルシフェロール)と、動物由来のビタミンD3(コレカルシフェロール)があります。
ビタミンDの主な働きは、小腸や腎臓でカルシウムと リンの吸収を促進し、骨の形成と成長を促すことです。
ビタミンDは、表皮でビタミンDの前駆体(7-デヒドロコレステロール)から、紫外線の働きで生成された後、肝臓、腎臓で活性化されて効果を発揮します。そのため、週に2回、5~30分位は、日光を浴びることが推奨されます。
なお、経口で摂取されたビタミンDも、同様に肝臓、腎臓で活性化される必要があります。
ビタミンDは、きくらげ(乾)、あんこう(肝)、サケ、サバ、にしん、うなぎに多く含まれています。
医薬品としてのビタミンDには、活性型ビタミンD3製剤があり、ビタミンD代謝異常やくる病・骨軟化症対策に用いられています。

ビタミンDはビタミン??

ビタミンとは人体で十分な量が合成できない微量栄養素と定義されます。
その観点からみると、コレステロールから人体内で合成できるビタミンDは、「ビタミンではない」という意見もあります。ただ、消化管からのビタミンDの吸収が低下すると、容易にビタミンD欠乏症になることから、外部からのビタミンDの摂取は不可欠と考えられています。

一方、ビタミンDは、作用機構および機能の多様性からみるとステロイドホルモンの一種という考えもあります。

ビタミンDの欠乏症、過剰症、摂取量

ビタミンDが不足すると、子どもではくる病、成人では骨軟化症が引き起こされます。
特に高齢者では、ビタミンD不足状態が長期間続いた場合、骨密度が低下し、骨粗しょう症や骨折のリスクが高まります。

ビタミンD欠乏では、血中のカルシウムイオン濃度が低下し、その結果、血中副甲状腺ホルモン濃度の上昇が起こります。そのため、血中副甲状腺ホルモン濃度は、ビタミンDの欠乏を示す指標として有効とされています。  
ビタミンDの欠乏は、日光を浴びないことによる皮膚での合成減少や腸管での吸収障害、肝機能や腎機能の障害が原因となります。
 
一方、大量のビタミンD摂取は、組織にカルシウムを沈着させることがあるので注意が必要で、高カルシウム血症の患者には禁忌です。ビタミンDの過剰摂取による健康障害は、血液中のカルシウム濃度が指標となります。ビタミンDの成人の耐用上限量は、50μg/日(2000IU)と設定されています。

ビタミンDの摂取量の目安は、1日5.5μgと設定されています。
国民健康・栄養調査の結果では、私たちはビタミンDの必要量は満たしていると言われていますが、紫外線を避けるライフスタイル(日焼け止めの使用)の方や、皮膚でのビタミンDの産生能力が低下している 高齢者では不足することがあります。さらに、ビタミンDの血中濃度は、季節によっても変化(夏高く、冬低い)することが分かっています。
また、最近では、ビタミンDを目安量よりも多めに摂取することで、QOLの向上に役立てようという考えもあります。

ビタミンDの体内での働き

ビタミンDの体内での主な働きは、
・小腸でのカルシウム、リンの吸収を高め、血液中の濃度を維持し、骨、歯への沈着を促進する。骨粗鬆症予防。
・腎臓がミネラルを回収するのを助ける。
・筋肉の機能を向上させる。
・ビタミンAの吸収を助ける。
・免疫力の調整に関わっている。
などがありますが、これらの他に、近年、がんに対する効果、インフルエンザに対する効果、パーキンソンや認知症対策にも注目が集まっています。

がんとの関係

ビタミンDは、前立腺がん、直腸がん、乳がんなどの様々ながんにおいて、患者の予後に影響を与えたり、リスク低下、死亡率低下などが報告されています。
たとえば、アメリカ国立癌研究所(NCI:National Cancer Institute)が実施した全米の約17,000人を対象とした試験では、血液中のビタミンD値が高い人々は、低~中程度の人々と比べて、大腸癌で死亡するリスクが約75%低いということが報告されていたり、毎日1,000IUのビタミンD3を摂取すると、大腸癌、乳癌、および卵巣癌など特定の癌の発症リスクを最大50%まで下げられるとの報告もあります。
こうしたビタミンDの抗がん作用や免疫調節作用に注目し、1日あたり800~2,000 IU(20-50μg)を投与するサプリメント療法を行う医師も存在するようです。

インフルエンザ予防にも

インフルエンザの流行とビタミンDの欠乏にも、関係があることが知られています。
冬は太陽光が弱く、また、外に出ることが少ないために紫外線を浴びる量が減り、ビタミンDの体内量が低下します。
このことが冬にインフルエンザが流行しやすいことの一因とも考えられ、ビタミンD欠乏の季節変動とよく一致しているとされています。
 
季節性インフルエンザの予防にビタミンDが有効であることを、東京慈恵会医科大のチームが2010年3月に報告しています。それによると、ビタミンDサプリメント服用によって、発症率が半分近くに下がったということです。
実験は、平成 20年12月~21年3月の流行期に、12の病院の協力で6~15歳の子供334人を対象に行われ、半数にビタミンD(30μg=1200IU)入りカプセルを、残り半数にビタミンDが入っていないカプセルを毎日 与えました。
ビタミンD入りグループの発症率は10.8%で、ビタミンDなしの18.6%の約半分に収まったということです。


情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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