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ホーム > アンチエイジングトピックス > No.021 ヨードの過剰摂取にご注意

No.021 ヨードの過剰摂取にご注意


マルチビタミンミネラルのサプリメントは、摂取量の目安通りに飲んでいれば、過剰症になることはありません。
でも、それは、日本人向けに配合が決められている場合のこと。外国製のマルチビタミンミネラルの場合には、過剰症の危険のある栄養素が含まれている可能性があります。

ヨウ素(ヨード)とは・・・

ヨウ素(ヨード)は、甲状腺ホルモンであるチロキシンおよびトリヨードチロニンの構成成分として、人に必須の栄養素です。甲状腺ホルモンは、たんぱく質の合成、酵素反応を中心に、細胞の活動、神経細胞の発達、末梢組織の成長、エネルギー代謝に関係し、発育にも不可欠なホルモンです。
ヨウ素は、欠乏、過剰のいずれにおいても甲状腺に有害な結果をもたらすので、その摂取量には注意が必要です。特に、慢性甲状腺炎などの甲状腺疾患をお持ちの方は、ヨウ素の過剰摂取にともなう甲状腺機能低下症を誘発しやすいと言われています。

日本人はもともと摂取量は十分!

海産物を多く食べる習慣のある日本では、ヨウ素不足が問題となることはありません。
日本の食事摂取基準では、日本人の食生活の現状に合わせた上限量を算定しており、ヨウ素の上限量(UL)は、3,000μg/日(成人男女)としています。
一方、日本人の食事からのヨウ素の摂取量は、500μg~3,000μg/日と推定されており、私たち日本人は、ヨウ素に限って言えば、普段の食事だけでも上限量に近く摂取しており、日本人は慢性的なヨウ素過剰摂取の状態にある世界でも珍しい民族といえるのです。

ヨウ素を多く含む食べ物

ヨウ素は、海産物、特に昆布やわかめに多く含まれています。昆布は、わずか1gでも1,000μg以上のヨウ素を含んでおり、味噌汁等に使われている「昆布だし」からでも、私たちは意識せずにヨウ素を摂取しています。

【食品100g中のヨウ素】
昆布:131,000μg   
わかめ:7,790μg
大豆:79μg
注)五訂日本食品成分表より

ヨウ素過剰摂取は身近なリスク

健康な人では、ヨウ素の摂取量が多少増えても、排泄により調節することが出来ますが、長期間の過剰摂取により、過剰症が起こることがあります。
もともと日本人は、伝統的にヨウ素を多く摂っていたために、過剰摂取に対する影響が発現しにくい民族であると考えられていますが、日本でも海藻の多量摂取による過剰症の報告があるので、無視はできません。
国立健康・栄養研究所のホームページでも、「ヨウ素は、過剰摂取により健康障害が引き起こされるため、ヨウ素の摂取を目的としたサプリメント類の利用には注意が必要です。」と注意を呼び掛けています。

サプリメントでの摂取には要注意

日本で製造、販売されているサプリメントの多くは、ヨウ素が入っていません。しかし、日本人向けに設計されていない外国製のサプリメントの場合には、ヨウ素が配合されていることもあり、パッケージ等で配合成分をチェックする必要があります。
たとえば、アメリカ製のマルチビタミンミネラルでは、通常、1日分で150~300μgのヨウ素が摂取できるよう、設計されています。これは、アメリカ人は、土地柄、食生活の関係でヨウ素が不足しやすいからなのですが、前述のように、日本人は、通常の食事だけで上限値に近いヨウ素を摂取しています。
このため、日本人が外国製のマルチビタミンミネラルを継続して飲む場合には、過剰摂取のリスクが発生します。外国製のサプリメントを選ぶ際には、まず、パッケージをよくご覧になり、ヨウ素(Iodine)や、海藻(Kelp)、海藻灰等の配合量を確認してください。

(参考)
国立健康・栄養研究所 ホームページ
ビタミン・ミネラルの安全性 第2版:第一出版
日本人の食事摂取基準 2005年版:第一出版
五訂 日本食品成分表 食品成分研究調査会編
情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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