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ホーム > アンチエイジングトピックス > No.005 セントジョーンズワートと医薬品との相互作用

No.005 セントジョーンズワートと医薬品との相互作用


セントジョーンズワートと医薬品の相互作用 についてご説明します。

セントジョーンズワートとは?

セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)は、古くからヨーロッパを中心にうつ病などの民間療法として使用されてきました。
最近では、軽度から中度のうつ病や、更年期障害、自律神経失調症、ストレスの緩和、ダイエット時のイライラ感などに効果があるサプリメントとして、アメリカを中心に人気があり、日本でも人気の高いサプリメントです。

医薬品の効果を弱めてしまう!

セントジョーンズワートは、長期摂取していると、薬物代謝酵素シトクロムP450 3A等の基質となる様々な医薬品の血中濃度を25~50%前後低下させ、薬理効果をも減少させることが知られています。
(セントジョーンズワートと相互作用のある医薬品)
免疫抑制薬シクロスポリン、強心薬ジゴキシン、抗HIV薬インジナビル、テオファリン、ワルファリン、エチニルエストラジオール、シンバスタチンなど。

(注)セントジョーンズワートが医薬品の効果を弱めてしまうことは「栄養素と医薬品の相互作用」の中ではよく知られていますので、すでにご存じの先生もおられるかと思いますが、一般の方はあまりご存じないようです。

セントジョーンズワートの薬物濃度低下の作用機序

詳細な作用機序は非常に複雑ですが、大きく分けて次の二つの機構が知られています。
  1. 小腸および肝細胞におけるCYP3A4の活性が上がり、薬物が代謝を受けやすくなる。
    その結果、医薬品の血中濃度が低下し、薬理効果を減少させてしまう。
  2. 排泄トランスポーターである「P糖タンパク(MDR1)」の発現量が増加して、薬物が排泄されやすくなる。
    (注)MDR1:multidrug resistance protein 1

サプリメント、医薬品の表示にも

セントジョーンズワートを含むサプリメントでは、その表示や説明書において、「セントジョーンズワートを含む旨を明示する」とともに、医薬品を服用する場合には  本品の摂取を控えるなどの注意を表示するよう販売社、メーカーに指導がされています。また、相互作用リスクのある医薬品の添付文書の「併用注意」の項目にも、  「セントジョーンズワート含有食品を摂取しないように注意する」と記されています。厚生労働省でも注意を促す文書が発表されています。

セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)と医薬品の相互作用についてはこちら。(別ウインドウで開きます)

グレープフルーツジュースには逆の相互作用が

グレープフルーツジュースには、セントジョーンズワートと、ちょうど逆の作用があります。グレープフルーツジュースに含まれる「ある化学成分」が、CYP3Aや、P糖たんぱくを阻害し、結果として、薬物の経口バイオアベイラビリティが増加することが知られています。
「ある化学成分」は、まだ、特定されていないようですが、グレープフルーツ特定の苦み成分ではないかと言われており、ジュース以外でも、実を食べても同様の作用が起こり、また、グレープフルーツに近い柑橘類でも相互作用の危険性があるようです。
ただし、発現に至る量、時間などは、まだ、明確になっていないようです。
情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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