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ホルモンの解説



メラトニン

名称 メラトニン melatonin(N-acetyl-5-methoxytryptamine)
解説 脳の松果体から分泌されるホルモンで、脳下垂体後葉のメラニン細胞刺激ホルモンに拮抗する作用がある。メラトニンは脳のタイムキーパーの役割を果たし、睡眠と覚醒の周期を司っている。メラトニンは、10代にピークを迎え、その後急速に低下し、50代以降では10代の1/10以下になる。40歳以降になるとどんなに疲れていても、朝決まった時間に起きてしまうのもメラトニンの量が影響している。
メラトニンは、タイムキーパーとしての役割以外にも「抗加齢効果のあるホルモン」であることがわかっている。私たちの脳の中には、「老化時計」なるものがあり、メラトニンの分泌量は、そのまま老化度に直結するといわれている。
また、メラトニンには、強力な抗酸化作用や免疫力を高める働き、さらに、コレステロール値を下げたり、がんの予防やその治療にも効果があることが注目されている。

ヒト成長ホルモン(hGH)、IGF-1(ソマトメジンC)

名称 ヒト成長ホルモン(hGH)
解説 人体にとってもっとも重要なホルモンの一つであり、睡眠中に視床下部から送られる促進と抑制のシグナルに反応して、脳下垂体で生成、分泌される。この成長ホルモンの刺激で、IGF-1(ソマトメジンC)と呼ばれる成長因子が肝臓で分泌される。成長ホルモンは、文字通り、骨などの成長を助ける役割を果たし、人の成長に不可欠なホルモンだが、体の成長が止まった後も放出は続き、細胞間でのアミノ酸の受け渡しを促進したり、細胞のアミノ酸の取り込みや同化を助ける役割をしている。その他、若く厚い皮膚を作ったり、骨を丈夫にしたり、また、エネルギーレベルや性的な能力を高めるなどの働きが知られている。

ヒト成長ホルモンは、脳下垂体から放出されるホルモンで、赤ちゃんの時から放出は始まり、ほぼ一生続く。ヒト成長ホルモンは、30歳前後から低下し始め、その後の10年で13%も低下する。健康で、若々しさを保つためには、このホルモンの低下を防ぎ、可能な限り増加させることが大切で、ヒト成長ホルモンを増やすには、次の方法が効果が期待できるといわれている。
  1. 毎日40分間、汗をかくくらいのウォーキング
  2. できれば7時間くらいぐっすりとよく眠る
  3. 1日に約70gのバランスの取れたタンパク質の摂取
  4. サプリメントであれば、アミノ酸、特にアルギニンを摂る

DHEA

名称 DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)
解説 副腎で作られるすべてのホルモンの源として知られ、もっとも豊富に存在する天然のステロイド系ホルモン。DHEAを元にして、テストステロン、エストロゲン、プロゲステロンなどの各種の性ホルモンが作られるほか、50種類以上のホルモンの元になっている。これらのホルモンは、健康の維持や脂肪の燃焼による筋肉の維持、性ホルモンの安定的な維持、老化の防止、ミネラルバランスの維持などに重要な役割を果たしている。

DHEAは、男性ホルモン様作用、細胞同化作用により体の筋肉を増やし、脂肪を減らす働きがある。また、抗糖尿病作用、免疫力を高める作用、寿命延長作用、発癌の抑制作用なども明らかになっており、40~50歳以降にあらわれるさまざまな生活習慣病に対抗するホルモンとして、抗加齢医療にピッタリの治療薬とも考えられている。DHEAの生成は胎児の頃から始まり、30歳前後を境に分泌量は大きく減少し、80歳の人に体には、20歳の時に比べ、10~20%のDHEAしか残っていないといわれている。DHEAは、「若さと活力」に関係するホルモンとして注目され、アメリカでは医薬品ではなくサプリメントとして薬局で自由に販売されている。
(注)DHEAは、日本では医薬品であり、自由に購入することはできない。DHEAは、その顕著な効果がどのようなシステムによってもたらされるのかがよく分かっておらず、いまだ多くの解明されていない点があるホルモンでもある。

エストロゲン

名称 エストロゲン(女性ホルモン)
解説 女性らしさを作る大切なホルモンで、主な働きは次のとおり。
  1. 卵巣で生成され、月経周期や子宮内膜の周期的な変化をコントロールする
  2. 強力な抗酸化物質としてフリーラジカルによる臓器障害を防ぐ
  3. 皮膚の結合組織コラーゲンの生成を支援する
  4. 骨質維持に貢献し、骨粗鬆症を予防する
  5. アルツハイマー病の強力な予防法として注目されている

エストロゲンは女性ホルモンの総称で、卵巣で生成され、月経周期を維持するとともに、妊娠時に重要な働きをしている。女性ホルモンは男性ホルモンと同様に思春期から急速に増え始め、20歳頃にピークとなり、その後、漸減し、閉経時期にはほとんど産生が見られなくなる。女性ホルモンは、乳癌や子宮癌の発症率を高めることが知られているが、逆に大腸癌の発症率は抑制する。また、エストロゲンは、皮膚の結合組織であるコラーゲンの生成の支援をしており、年をとることで肌が荒れたり、つやが減るのはこのためである。

テストステロン

名称 テストステロン(男性ホルモン)
解説 男性ホルモンは、精巣の間質細胞で産生されるホルモンで、いわゆる男性の特性を亢進させる働きをしており、主な働きは次のとおり。
  1. 積極性の亢進、性衝動の促進
  2. 筋肉、皮膚、骨を形成するためのタンパク利用の促進、ある種の臓器の成長促進
  3. 精子生産の刺激
  4. 男性泌尿器、生殖器組織の育成、前立腺成長のコントロール

テストステロンは20代でピークになった後、加齢とともに徐々に低下し、70歳以降になると急速に下降する。女性でも男性の1/20ほどのレベルで存在し、筋肉の形成、性衝動のコントロールを司っている。

甲状腺ホルモン

名称 甲状腺ホルモン
解説 甲状腺ホルモンは、全身の代謝作用のコントロールに重要な役割を果たしているホルモン。甲状腺ホルモンの低下は、高コレステロール血症や心疾患の発症と関係し、老化を早めるといわれている。トリヨードサイロニン(トリヨードチロニン、triiodothyronin、略称T3)とサイロキシン(チロキシン、thyroxin、略称T4)の2種類の化合物が甲状腺ホルモンとして知られている。

甲状腺は、首の下側にある蝶のような形をした内分泌器官で、甲状腺ホルモン、カルシトニンなどのホルモンを分泌する。私たちの体内では、甲状腺ホルモンの作用によって全身の各細胞で、呼吸量、エネルギー産生量が増大し、基礎代謝量の維持、促進が起こる。甲状腺ホルモンの分泌量は、複数のホルモンによって調節されており、代表的なのは下垂体前葉から分泌される甲状腺刺激ホルモン (TSH、サイロトロピン) である。

コルチゾール

名称 コルチゾール(副腎皮質ホルモン)
解説 コルチゾールの作用は次のとおり。
  1. 筋、皮膚、リンパ組織に対しての細胞異化作用(細胞を壊す)。
  2. 肝臓に対しては、糖分をつくる作用があり、結果的に高血糖になる。
  3. 強力な抗炎症作用。
  4. 免疫抑制作用。
  5. 骨に対しては、異化的(壊す)方向に働き、骨粗鬆症を起こす。
  6. 心肺機能を高める。
  7. 消化機能、生殖機能を低下させる。
  8. 長期間、高コルチゾールが続くと、ナトリウムの貯留が起こり高血圧になる。

コルチゾールは、グルココルチコイドと総称される、もっとも代表的な副腎皮質ホルモン。ストレスホルモンとも呼ばれ、ストレス時に大量に放出されてストレスに対抗する力の源となります。現代社会のように長期間ストレス下にあると、過剰のコルチゾールに長期間暴露され、体にとって不都合な面も多く出てくる。

インスリン

名称 インスリン(インシュリン:insulin)
解説 インスリンは、膵臓に存在するランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種。グリコーゲン合成を促進したり、解糖を促進し、糖新生を抑制する。その他、タンパク質代謝、脂質代謝にも大きな役割を果たしている。
インスリンは血糖値の恒常性維持に重要なホルモンです。インスリンは、筋肉、脂肪組織では、グルコース(ブドウ糖)の細胞内への取り込みを促進し、また、肝臓では、肝静脈へのブドウ糖放出(糖新生)を抑制し、血糖値を低下させる。インスリンは糖尿病の治療にも用いられている。

ホモシステイン

名称 ホモシステイン
解説 ホモシステインは、硫黄を含むアミノ酸で、動脈硬化危険因子として注目されている。ホモシステインの代謝する過程で発生する活性酸素が、血管内皮細胞を障害し、血栓形成を促進することにより、動脈硬化を増悪させると考えられている。
血中のホモシステインは、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12の投与で、容易に低下する。高ホモシステイン血症は、これらのビタミン不足のほか、加齢、腎不全、悪性腫瘍でも見られることが確認されている。ビタミンB群を補給することで、常に血中ホモシステイン値を低値にしておくことが動脈硬化の予防に大切である。