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ホーム > アンチエイジングトピックス > No.106 食品添加物について

No.106 食品添加物について


食品添加物には、保存性向上のための「保存料」「防かび剤」、見た目を良くするための「着色料」「発色剤」、香りや味をつけるための「香料」「甘味料」などがあります。

食品添加物とは?

食品添加物は食品の製造において「保存」「調味」「味付け」などの目的で使用されており、国内では約1500種が食品衛生法により使用を許可されています。
そのなかで安全性と有効性を確認して厚生労働大臣が指定したものが「指定添加物」に分類され、「既存添加物」「天然香料」「一般食品添加物」などはいわゆる「天然添加物」に分類されます。
分類 主な添加物名
指定添加物 アスパルテーム、アセスルファムK、安息香酸、合成香料、キシリトール、L-グルタミン酸、ソルビン酸、食用赤色、ポリソルベート、CMC(カルボキシメチルセルロース)
天然添加物 既存添加物 アナトー色素、アラビアガム、アルミニウム、ホップ、スクラーゼウコン(色素)、カロテノイド色素、香辛料
天然香料 通常「香料」と表示されている。
※合成香料と異なる点として、食品そのものから抽出・圧搾・蒸留などの手段で作り出されたもので、生産量が不安定でコストが高い傾向がある。
一般飲食物添加物 アントシアニン色素、イカ墨、セルロース、乳酸菌、乳たん白(カゼイン)、コラーゲン、グルテン
添加物は使用した全ての物質名を表示することが原則とされており、物質名だけでは用途が分かりにくいものは用途名も併記することとされています。
しかし、添加物の中には「香料」や「調味料」のように一括名での表示が許可されているものもあり、表示を見ても何を使っているか明確に分からないこともあります。

添加物の安全性について

安全性が確認され、使用が許可されている添加物にはそれぞれ、食品に使用できる量や用途の使用基準が定められているものもあり、使用基準は、動物実験等で求めた無毒性量(NOAEL:No Observed Adverse Effect Level)や一日摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake)などを元に設定されます。

添加物使用の注意点

多くの利点がある添加物ですが、使用する際には注意しなければならない場合があるという事例もあります。
  • マウスに乳化剤(CMCとポリソルベート80)を12週間投与した結果、水だけを投与された群と比較して腸壁が薄くなること、腸の上皮細胞への細菌の浸食が観察されたことなどが報告された。
    これらの結果から乳化剤の慢性的な曝露が粘膜の保護機能の衰え、細菌付着の増加、炎症性の微生物叢をもたらす可能性が示唆されています。

  • 飲料等で使用されている安息香酸(保存料)と還元性のある有機酸が、PH、保存温度、紫外線などの一定の条件下で反応し、発がん性のあるベンゼンが生成された事例があった。
    食品添加物を組み合わせて使用した際の安全性についても考慮する必要がある事例といえます。

添加物の摂取量調査

厚生労働省では毎年、市販食品に含まれる食品添加物量とそれらの喫食量を調査しています。
平成27年度の甘味料に関する調査では、アセスルファムカリウムなど5種類の甘味料を3.26mg/人/日摂取していること、また、平成28年度の保存料、着色料での調査では保存料は4種類で約7.5㎎/人/日、着色料は8種類で約0.15㎎/人/日の摂取という結果が報告されました。
この調査はマーケットバスケット方式※で行われており、上記の結果も国民栄養調査に基づく喫食量で算出した推定摂取量となります。
そのため普段から加工食品を多く摂っている方はより多くの添加物を摂取している可能性があります。
※市販されている食品を購入し、その成分を分析。その数値に国民栄養調査に基づく喫食量を乗じて求める方法。

サプリメント製造に必要な添加物

サプリメントの製造で主に使用される添加物と目的は以下の通りです。
  1. 粉の流動性を確保するもの
    デキストリン、結晶セルロース、ステアリン酸カルシウム 等

  2. 粉を固めるもの
    ソルビトール、マルチトール 等

  3. カプセル素材
    ゼラチン、グリセリン、HPMC等
これらを使用することで、機械での粉詰まりや貼りつきを防ぎ、原料を均一に混ぜる、粉を形にすることができるようになります。

まとめ

食品添加物は食中毒のリスクを避けるなど、食品の安全性を担保するために使用される面もありますが、過度な摂取を避けるため、食品を購入する際には表示内容を見て、使用されている原材料や添加物を確認する習慣を身に付けることをお勧めします。
【参考】
厚生労働省 サイト
消費者庁サイト
食品安全委員会サイト
Nature. 2015 Mar 5; 519(7541): 92–96.
情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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