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腸内フローラと上手な排便の整え方


 1月18日、江尻生涯学習交流会館にて"腸内フローラと上手な排便の整え方"について田中院長が講演されました。約80名の方が参加され、皆さん真剣な様子で聞かれていました。

腸内フローラとは

 私たちのヒトの腸内には500~1000種類、100兆個以上の細菌が生息し、これらの腸内細菌はそれぞれ種類ごとまとまり、腸の壁に存在しています。顕微鏡で腸の中を覗くとお花畑に見えることから腸内フローラと呼ばれています。腸内フローラは年齢や食習慣・生活習慣等によりひとりひとり全く異なる構造を持っています。

腸内フローラのイメージ図

理想的な腸内フローラ

腸内細菌について

 腸内細菌は主に善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類に分類されます。そのうち善玉菌が多いと腸の運動が活発になり、排便の促進につながります。一方、悪玉菌が多い環境は腸内で有害な物質が生成され、便秘や下痢をはじめ、様々な生活習慣病、がんなどの原因にもなりうると考えられています。腸内環境を整えることで悪玉菌を減らし、善玉菌を増やしましょう。

腸内細菌のバランス

腸内細菌を整える食品

食物繊維について

食物繊維の分類と作用

 食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類に分けられます。不溶性食物繊維は葉物野菜や豆類、きのこ類、ごぼう等に多く含まれ、水溶性食物繊維は根菜類やイモ類、海藻類、果物等に多く含まれています。不溶性食物繊維は腸の蠕動運動を活発させ排便を促進しますが、繊維が腸の水分を吸収してしまうとカチコチ便の原因にもなるため、摂り過ぎには注意が必要です。

水溶性食物繊維の上手な摂り方

 日本人は特に水溶性食物繊維の摂取が不足しています。野菜というと葉物野菜をイメージしがちですが、便秘の方は芋やかぼちゃ、根菜類など固まりの野菜を食べることが大切です。普段の食事にこれらの食材を加えることで水溶性食物繊維を補うことができます。