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健康・アンチエイジングトピックス Health & Anti Aging Topics

No.131 今さら聞けないシリーズ ビタミンB6

2026.06.24

ビタミンB6は100以上の酵素反応に関与して体内で幅広い役割を果たしている水溶性ビタミンの1種です。
今回はビタミンB6についてご紹介します。

ビタミンB6はどんな栄養素?

ビタミンB6は、ピリドキシン(PN)、ピリドキサール(PL)、ピリドキサミン(PM)と、これらのリン酸エステル型であるピリドキシン5′-リン酸(PNP)、ピリドキサール5′-リン酸(PLP)、ピリドキサミン5′-リン酸(PMP)の総称です。

ビタミンB6

ビタミンB6は1934年に初めてネズミの皮膚炎の予防因子としてその存在が指摘されました。その後1938年に結晶化に成功すると、翌年には構造(3-ヒドロキシ-4,5-ビス(ヒドロキシメチル)-2-メチルピリジン)が決定され、「ピリドキシン」と呼ぶことが提唱されました。また、その後の研究により、ビタミンB6の活性を有する化合物がPN以外に複数存在することが分かり、PLやPMの発見につながっています。

ビタミンB6は、体内では100以上の酵素反応に関与しており、そのほとんどがタンパク質の代謝に関わっていますが、その他にも一炭素単位(メチル基やメチレン基、メテニル基といった炭素1個を含む残基の総称)や脂質の代謝、神経伝達物質の生合成を通じた認知機能の発達やホモシステインの血中濃度を正常に保つ役割、糖新生と糖原分解、免疫機能(リンパ球とインターロイキン2の産生促進など)、ヘモグロビン形成など幅広い機能を果たしています。

ビタミンB6の吸収・代謝は複雑

動物性食品中では酵素たんぱく質と結合した状態で存在しているPLPやPMPは、調理や胃酸環境下で遊離した後、ホスファターゼなどによって加水分解されPLおよびPMとなって吸収されます。一方、植物性食品には、PNやピリドキシン5’β-グルコシド(PNG)が多く存在しており、PNGはそのまま、または消化管内で加水分解をうけ、PNになった後、吸収されます。

吸収されたビタミンB6の多くは肝臓に送られ、ピリドキサールキナーゼやピリドキサミン5′-リン酸オキシダーゼによりPLPとなった後、肝細胞に存在する多くのビタミンB6依存性酵素と結合して、アミノ酸代謝の酵素反応に補酵素として働きます。

ビタミンB6の不足による問題

国民・健康栄養調査の結果では、ビタミンB6の摂取量はほとんどの年代で推奨量に達していません。

ビタミンB6

単独の欠乏症はあまりみられませんが、他のビタミン B群の不足と同時におこり、湿疹、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎、貧血、麻痺性発作、聴覚過敏、脳波異常、免疫力低下、急性慢性歯肉炎、抑うつ、錯乱などの症状が現れます。

ビタミンB6不足になりやすい人

  • ビタミンB6の摂取不足の人
  • ビタミンB6の阻害剤を服用している人
  • 腎機能障害がある人
  • 自己免疫疾患のある人
  • アルコール依存症の人

また、ビタミンB6は妊婦・授乳婦、エストロゲンの使用、甲状腺機能亢進症、高蛋白質食の摂取時、高齢者などで必要量が増えることがあります。

ビタミンB6の過剰症について

ビタミンB6は水溶性のため、過剰摂取によるリスクは少ないと考えられています。しかし、ピリドキシンを大量摂取(数g/日を数か月)すると、感覚性ニューロパシーという健康被害が発生することから、安全性を考慮して、日本人の食事摂取基準(2020年版)では、ピリドキシンとしての耐用上限量が定められています。(30~49歳男性の場合、60mg/日)
※健康障害非発現量は300mg/日

参考

ビタミンの辞典
医療栄養科学大辞典
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報サイト
日本人の食事摂取基準(2020年版)
国民健康・栄養調査
「統合医療」情報発信サイト

情報提供元:株式会社ヘルシーパス (2022.12.2)

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