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健康・アンチエイジングトピックス Health & Anti Aging Topics

FODMAP(フォドマップ)

2026.04.03

過敏性腸症候群(IBS)とお腹の不調の原因「FODMAP(フォドマップ)」とは?

大腸内視鏡などの検査を行っても目に見える異常がないにもかかわらず、下痢、腹痛、腹部膨満感、ガス、便秘などの症状に悩まされる病気を「過敏性腸症候群(IBS)」と呼びます。 近年、これらの不調を引き起こす大きな原因としてFODMAP(フォドマップ)が注目されています。

FODMAPとは?

FODMAPとは、小腸で消化吸収されにくく、大腸で発酵しやすい糖質の総称です。頭文字をとって以下のように名付けられています。

F(Fermentable):発酵性の糖質

O(Oligosaccharides):オリゴ糖(小麦、大豆、玉ねぎなど)

D(Disaccharides):二糖類(乳糖:牛乳、ヨーグルトなど)

M(Monosaccharides):単糖類(果糖:果物、はちみつなど)

P(Polyols):糖アルコール(キシリトール、きのこ類など)

FODMAPが体に与える影響と不調のメカニズム

1. 小腸での水分の引き込み(下痢・腹痛の原因)

吸収されにくいFODMAPを多く摂取すると小腸内の濃度が高くなり、体を薄めようと大量の水分が小腸内に引き込まれます。水で膨らんだ小腸が刺激を受け、過剰な蠕動(ぜんどう)運動を起こすことで、腹鳴・腹痛・下痢を引き起こします。

2.大腸での過剰発酵(お腹の張り・ガスの原因)

小腸で吸収されなかったFODMAPは大腸へ到達し、腸内細菌のエサとなります。大腸内で過剰に発酵することで大量のガスが発生し、腹部膨満感や便秘を引き起こします。

    症状を和らげる「低FODMAP(ローフォドマップ)食」

    FODMAPを多く含む食品を控え、お腹にやさしい低FODMAP食品を選ぶ食事法です。

    完全に高FODMAPを除去できなくても、意識して摂取量を減らすだけで症状の軽減が期待できます。

    高FODMAP・低FODMAP食品の一覧表

    高FODMAP食品(控えたい食品)

    大腸内で発酵しやすく、お腹の張りや下痢・便秘を引き起こしやすい食品です。

    穀類・麺類・パン

    • パン、ピザ、パスタ、うどん、ラーメン、そうめん
    • お好み焼き、たこ焼き
    • 小麦、大麦、ライ麦、シリアル
    • とうもろこし、洋菓子類 

    野菜・いも類・きのこ

    • 玉ねぎ、にんにく、ねぎ、ニラ、らっきょう、きくいも
    • アスパラガス、ごぼう、セロリ、カリフラワー、ゴーヤ
    • マッシュルーム
    • さつまいも、たろいも、フライドポテト

    肉類

    • 魚の缶詰、ソーセージ

    豆類・加工品

    • 納豆、絹ごし豆腐
    • 豆乳(大豆由来)
    • あずき、あんこ、きな粉
    • キムチ 

    乳製品

    • 牛乳、ヨーグルト、アイスクリーム
    • クリームチーズ、プロセスチーズ、カッテージチーズ、ブルーチーズ
    • コンデンスミルク(練乳)、プリン、ミルクチョコレート

    果物

    • りんご、なし、西洋なし、もも、スイカ、さくらんぼ、あんず、プラム、プルーン
    • マンゴー、アボカド、柿、いちじく、ドリアン、ライチ、グレープフルーツ、パパイヤ
    • 干しぶどう、ドライフルーツ全般

    調味料・油脂・甘味料

    • はちみつ、オリゴ糖、果糖ブドウ糖液糖
    • ソルビトール、キシリトール
    • トマトケチャップ、カレーソース、バーベキューソース、ブイヨン、固形スープの素、バルサミコ酢
    • カスタード

    飲み物

    • りんごジュース、マンゴージュース、オレンジジュース、梨ジュース、はちみつ入りジュース、マルチビタミンジュース
    • レモネード(加糖)、濃いチャイ、カモミールティー
    • 甘いワイン、りんご酒、ラム酒、エナジードリンク
    • ウーロン茶、ハーブティー、麦芽コーヒー

    ナッツ類・スパイス

    • カシューナッツ、ピスタチオ
    • アーモンド(20粒以上)
    • わさび

    低FODMAP食品(おすすめの食品)

    小腸で吸収されやすく、消化管に負担をかけにくいお腹にやさしい食品です。

    穀類・麺類

    • お米、玄米、、タピオカ
    • 十割そば、オートミール、オート麦
    • こんにゃく麺、米粉、コーンスターチ、ビーフン、フォー、ポップコーン、タコス

    野菜・いも類

    • なす、トマト、トマト缶詰、きゅうり、レタス、キャベツ、白菜、ほうれん草、チンゲン菜
    • にんじん、ピーマン、もやし、かぶ、じゃがいも、たけのこ、しょうが
    • ブロッコリー、オクラ、かぼちゃ

    肉類・魚介類・卵

    • 肉類全般(ハム、ベーコン含む)
    • 魚介類全般

    乳製品・植物性ミルク

    • バター、マーガリン
    • ゴルゴンゾーラチーズ、モッツァレラチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、ブリーチーズ、チェダーチーズ、バターチーズ
    • アーモンドミルク

    果物

    • バナナ、いちご、ぶどう、みかん、オレンジ、キウイ、パイナップル、メロン、ブルーベリー、レモン、ライム
    • きんかん、ココナッツ、ラズベリー、クランベリー、スターフルーツ、ドラゴンフルーツ、ドリアン

    調味料

    • オリーブオイル、ココナッツオイル、魚油、キャノーラ油
    • 味噌、酢、豆乳(大豆抽出物由来)、豆腐
    • メープルシロップ、ココア、ピーナッツバター
    • ココア、マーマレード、ピーナッツバター、メープルシロップ

    飲み物

    • 水、緑茶、紅茶、コーヒー、薄いチャイ、タピオカティー
    • レモンジュース、ライムジュース、クランベリージュース、レモネード(無糖)
    • ビール、ウイスキー、ウォッカ、ジン、日本酒、甘くないワイン

    ナッツ類・スパイス

    • くるみ、栗、ピーナッツ、ヘーゼルナッツ
    • アーモンド(10粒以下)
    • バジル、カレー粉、唐辛子

    (出典・参考文献

    江田証 著『パン・豆類・ヨーグルト・りんごを食べてはいけません』(さくら舎、2017年)より抜粋

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