ビタミンの解説④
2026.04.29
コリン(ビタミン様物質)
| 名称 コリンCholine |
| 体内での働き 細胞膜の構成成分である、レシチンを作り、神経細胞の細胞膜を形成する。 セラミドの合成に関わる。脂質、コレステロールの生成に必要。 神経伝達物質である、アセチルコリンの前駆物質である。 ホモシスティンのメチオニンへの転換を促進する。 |
| 解説 体内で合成されるが、十分な量ではないので、食事による補給が望ましい。 脂肪とコレステロールが体内で使われるのを助け、肝臓に脂肪が溜まり過ぎることを防ぐ。 血管壁へのコレステロールの沈着を防ぎ、高血圧を予防する。 記憶力や学習能力を高め、神経系の障害を防ぐ。 うつ状態を予防、改善し、思考を助ける。 |
| 不足すると起きやすい症状、疾患 肝硬変、脂肪による肝臓の変性、動脈硬化、アルツハイマー |
| 相乗作用を示す栄養素 イノシトール、ビタミンB12、葉酸、L-カルニチン |
| 効果が期待される症状、疾患 記憶力や学習能力を高め、神経系の障害を防ぐ。解毒を助ける。冠動脈疾患を防ぐ。肝障害を予防する。抗ウイルス作用。アドレナリンの合成を高める。 |
| 過剰症 知られていない |
| 日本の推奨量 設定なし |
| 米国の対症摂取量 - |
| 安全最大摂取量 - |
| 多く含まれる食品 卵黄、緑黄色野菜、酵母、レバー、小麦胚芽、大豆 |
イノシトール(ビタミン様物質)
| 名称 イノシトール Inositol |
| 体内での働き リン脂質の成分として、細胞膜を構成する。 コリンと共にレシチンを構成し脂肪の分解とコレステロールの低下に働く。 ミエリン鞘の形成に関わり、脳神経に栄養を供給し正常に働くようにする。 コリン、メチオニンと共同して、動脈壁や肝臓への脂肪蓄積を防ぎ、エストロゲンの濃度を調節する。 |
| 解説 体内で合成されるが、十分な量ではないので、食事による補給が望まれる。 ビタミンB群と協力して、脱毛の予防に役立つ。神経や、皮膚の健康維持に役立つ。 |
| 不足すると起きやすい症状、疾患 湿疹・脱毛、便秘、胃腸が弱る、不眠、神経障害、脂肪肝、高血圧、動脈硬化、コレステロール増加 |
| 相乗作用を示す栄養素 コリン、ビタミンB群 |
| 効果が期待される症状、疾患 うつ、不安、コレステロール低下、パニック症候群、多発性硬化症、糖尿病の神経障害、湿疹 |
| 過剰症 知られていない |
| 日本の推奨量 設定なし |
| 米国の対症摂取量 - |
| 安全最大摂取量 - |
| 多く含まれる食品 オレンジ、メロン、ジャガイモ、レバー、ビール酵母、小麦胚芽、ピーナッツ、キャベツ |
CoQ-10(ビタミン様物質)
| 名称 CoQ-10 ユビキノン Ubiquinone |
| 体内での働き ミトコンドリアにおいて、ビタミンB群と共同して働き、エネルギー生産に関わる。特に、エネルギーの需要が高い、心臓、肺、肝臓、腎臓、免疫細胞などに多く分布している。脂溶性の抗酸化物質として、LDLなど脂質の過酸化を防ぎ、細胞膜などを保護する。また、酸化されたビタミンEのリサイクルをおこなう。免疫系を刺激して、抗体の生産を促す。補酵素Q、コエンザイムQ10(キューテン)、ビタミンQ、CoQ10、ユビデカレノンなどの別名がある。 |
| 解説 心臓のエネルギー生産を高めるので、狭心症や冠動脈疾患への対策として用いられる。また、筋力を高め、運動能力を向上する。血圧の低下作用を持つ。代謝効率を高めるので、ダイエットに効果を発揮する。また、インシュリンの合成と分泌を促進する作用により、糖尿病対策に有効。歯茎の炎症を改善し、歯槽膿漏に効果がある。ガンの治療に有効という報告がある。 |
| 不足すると起きやすい症状、疾患 疲れ、息切れ、高血圧、不整脈、心臓が弱る、歯茎が弱る |
| 相乗作用を示す栄養素 ビタミンC、ビタミンE、リポ酸 |
| 効果が期待される症状、疾患 抗酸化作用、心筋梗塞、老化抑制、不整脈、アルツハイマー、慢性疲労、コレステロール、高血圧、歯槽膿漏 |
| 過剰症 疲労、吐き気が出る場合がある。 |
| 日本の推奨量 設定なし |
| 米国の対症摂取量 - |
| 安全最大摂取量 - |
| 多く含まれる食品 牛肉、鶏肉、大豆、鰯、アジ、サバ、鰻、ピーナッツ |
参考
・東海四県薬剤師サイト「TOP/NET」
・医薬品と飲食物・サプリメントの相互作用とそのマネージメント フジメディカル出版
・日本人の食事摂取基準(2005年版:18歳~19歳男性)
・Vitamin and Mineral Safety 2nd Edition 2004 : CRN’s Upper Level for Supplements : CRN(米国栄養評議会)
・サプリメントガイド 佐藤 章夫

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