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ホーム  > アンチエイジング > アンチエイジングトピックス > No.073  ホモシステインについて

No.073  ホモシステインについて

一般的に「血中ホモシステイン値が高いと動脈硬化になりやすい」、「葉酸不足だとホモシステイン値が上がって心疾患に罹りやすい」等と言われています。
今回は「ホモシステイン」と疾患の原因となり得るメカニズムをご紹介します。


ホモシステインとは

ホモシステイン(homocysteine)は、血中に存在するアミノ酸の一種です。
必須アミノ酸であるメチオニンを代謝していく上で産生される中間代謝物で、ホモシステインからは再度メチオニンが作られたり、美白に関わるシステインや、エネルギー産生に関わるα-ケト酪酸の前駆体になる等、重要な役割を担っています。

しかし、1969年にボストンの医師が先天的に血中ホモシステイン濃度の高い患者において若年期に動脈硬化や血栓性病変があることを発見して以降、多くの学者が 研究を始め、ホモシステインが心疾患等の危険因子になり得ることを明らかにしました。

文部科学省の大規模コホート研究においても、血清ホモシステイン値が高い人ほど循環器疾患による死亡率が高くなることがわかりました(基準値は3.7~13.5μmol/L ファルコバイオシステムズHPより)。

血清ホモシステイン値と循環器疾患の死亡(JACC研究)

ホモシステイン代謝を高めるための栄養素

ホモシステイン濃度を上げない(蓄積させない)ためには、ホモシステインから先の代謝経路へと誘導していく必要があります。

代謝の補佐役を担うのが、「葉酸、ビタミンB12」「ビタミンB6」等の栄養素だと言われているため、これらの栄養素が不足するとホモシステイン値が高くなると考えられています。

コラーゲンの質を低下させるホモシステイン

ホモシステイン高値と循環器疾患リスクとの関係は、コラーゲンの架橋異常が主な原因と考えられています。

血管の主要成分であるコラーゲンがしなやかさや弾力を失い硬くなると、動脈硬化が始まります。
コラーゲンは肌や歯肉、骨にも多く含まれており、ホモシステインの蓄積によりシワやたるみ、歯周病、骨粗鬆症等の原因にもなると報告されています。
 
コラーゲンの質がホモシステインにより低下するメカニズムは大きく2種類に分類されると言われています。
 
【酸化+糖化→コラーゲンの質低下】
ホモシステイン自身が自己酸化を起こし、酸化ストレスを高める原因となり、その結果、糖とタンパク質が結合した糖化最終産物(AGEs:Advanced glycation end products)が産生されやすくなり、産生されたAGEsが コラーゲン分子の架橋を過剰に形成し、本来あるべき しなやかさや適度な弾性が奪われてしまいます。

 
【コラーゲン分子架橋酵素(LOX)の低下】
コラーゲンは、LOX(lysyl oxidase)という酵素がコラーゲン分子を綺麗に整えて架橋させる働きによってしなやかさや強度を保っています。
ホモシステイン高値になると、LOX濃度が低くなり、正常な架橋構造が失われる可能性が示唆されています。
 
コラーゲンの質の低下を防ぐためには、ホモシステイン 代謝に関わる「葉酸、ビタミンB12」、「ビタミンB6」を補う他、酸化ストレスを抑え、正常なコラーゲンの生成を促すビタミンC等の抗酸化物質の摂取や、糖化の促進を抑えるため食事の順番(野菜→タンパク質→炭水化物)を工夫する等が望まれます。

腸内環境も大事

腸内細菌はヒトと異なり「葉酸」、「ビタミンB12」、「ビタミンB6」等のビタミンを産生することが知られています。

ビタミン含有食品の積極的な摂取も必要ですが、腸内環境を整え、細菌の力を最大限に借りることが本来のあるべき姿でしょう。
さらに、ビタミンB12は胃壁から分泌される因子(タンパク質)と結合して吸収されるので、胃や腸の機能も同時に整えることも重要です。
 

[参考]
JCAA研究成果の紹介、斎藤充,腎と骨代謝vol.21(4), 2008、日本栄養・食糧学会誌Vol.37 No.2 157-164,1984、KEGG(図)

情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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