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No.046 アミノ酸(基礎編)

私たちの生命活動にとって、アミノ酸は大切なものであることはすでに良く知られています。
今回は、その種類・働きについて、整理してご紹介します。


アミノ酸とは・・・

アミノ酸は私たちの体を構成する代表的な成分で、心臓、肝臓、脳などの臓器や筋肉、皮膚の基本成分として、また、神経伝達物質や酵素などの構成成分ともなり、生体内の様々な生理機能も担っています。
化学的に分類すると、アミノ酸とは「分子内にアミノ基(‐NH2)と、カルボキシル基(‐COOH)を持つ化合物の総称」です。

アミノ酸の種類

アミノ酸は、タンパク質を構成する最小単位で、主に20種類のアミノ酸の組み合わせで様々なタンパク質が作られます。
20種類のうち、9種類は生体内では全く合成できないか合成量が極めて少ないため、食べ物から摂取する必要があります。

この9種類のアミノ酸は必須(不可欠)アミノ酸と呼ばれ、ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、スレオニン、トリプトファン、メチオニン、フェニルアラニン、ヒスチジンがあります。

アミノ酸の働き

アミノ酸には、次のような働きがあります。 
 
【筋肉、コラーゲン、髪、爪などの主要構成成分】
タンパク質を建物とすると、アミノ酸はブロックやレンガに相当します。
タンパク質は、アミノ酸を複雑・多様に組み合わせて作られ、その配列によって生化学的な機能や特徴が決定されています。
 
【酵素の材料】
食べたものを消化してエネルギーに変換するなど、体内で起こる生化学反応の仲立ちをするのが酵素です。
それぞれの酵素はアミノ酸の多様な組み合わせで構成されているため、アミノ酸が不足することで、酵素の機能が衰え、消化や代謝に支障が出てくる場合があります。
 
【神経伝達物質、抗体、ホルモン、遺伝子の材料】
必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンは、興奮を抑制するセロトニンの材料になります。
バランスよくアミノ酸を摂取していないと、過度のストレスなどによりセロトニンが不足しがちになり、うつなどの症状が出やすくなります。
その他、抗体、ホルモン、遺伝子もタンパク質から作られています。
 
【体液の浸透圧、血液pHの調整】
血漿中タンパク質は組織液と血液のバランスを調整する役割があります。
タンパク質欠乏で血漿タンパク質が減少すると、バランスが崩れて水分が組織間に溜まってしまい、むくみの原因となります。
また、タンパク質は、酸と塩基の両方の性質をもっているため、血液中の酸やアルカリを捉えて中和する働きがあり、血液のpHを弱アルカリ性に保つのに役立っています。
 
【酸素や栄養素の貯蓄、運搬】
酸素を運搬するヘモグロビンや脂肪を運搬するリポタンパク質、鉄を貯蓄するフェリチンも、アミノ酸(タンパク質)が主要な構成物質です。
 
【エネルギー源】
体内の糖が少なくなった場合、筋肉などからアミノ酸(アラニン、グリシン、セリン、スレオニン、システイン)が分解され、そのアミノ酸代謝産物からピルビン酸が生成されてエネルギーに変換されます。

アミノ酸摂取について

私たちが食事から摂取したタンパク質は、アミノ酸にまで分解されます。
その後、小腸で吸収されて肝臓に運ばれ、体内で再び必要なタンパク質の合成に使われます。
※コラーゲンも同様で、コラーゲンを食べてもお肌のコラーゲンになることはありません。

体内でタンパク質を合成するには、必要なアミノ酸をすべて摂取する必要があり、食事で摂取する理想のタンパク質は「アミノ酸スコア」で表すことができます。

【アミノ酸スコア】
食品のアミノ酸の構成比を栄養価で評価した数値で、100に近いものほど良質(アミノ酸バランスが良い)な食品と言えます。
一般的に動物性タンパク質がアミノ酸スコアが高くなります。

現代人の摂取量は?

国民栄養調査によると、タンパク質の摂取量は男女とも推奨量を上回っており、不足の傾向はありません。

ただし、上記のとおり、アミノ酸は、私たちの体の基本的な構成単位であるとともに、生理機能の重要な役割を担っており、不足することで様々な体の不具合が起こります。
そのため、極度なダイエットを行っている方や、食の細っている高齢者では、バランスの良い摂取と合わせて、摂取量にも注意を払う必要があります。
 
参考:日本人の食事摂取基準2010/平成21年版国民栄養調査
基礎栄養学:ネオエスカ/Nutrition Therapy and Pathophysiology: Nelms



情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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