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No.041 微量ミネラル

体内に存在する量は僅かですが、とても大事な働きをしている栄養素にビタミンやミネラルがあり、その中でも特に量が少ないものに「微量ミネラル(トレースミネラル)」があります。


このページの目次


ミネラルとは?

ミネラル(mineral)という言葉は、mine(鉱山・鉱石など)に由来します。
ミネラルは生体組織の構成や生理機能の維持・調節に必要な微量栄養素です。
人間の体では作ることができないため、食物などから摂取する必要がありますが、それぞれのバランスが大切で、多すぎても少なすぎても良くありません。
ミネラルの中でも、ヒトの体内に存在し、栄養素として欠かせないことが確定しているものを必須ミネラルといい、必須ミネラルのうち、1日の摂取量が概ね100mg以上のものを主要ミネラル(カルシウム、マグネシウムなど)に、100mg未満のものは微量ミネラルに分類されます。
 

微量ミネラル

微量ミネラルには、鉄、亜鉛のほか、クロム、セレン、マンガン、銅があります。
鉄、亜鉛は、過去に取り上げたことがありますので、今回は、それ以外の微量ミネラルについてご紹介します。

●クロム(Cr):Chromium
クロムは、肝臓、腎臓、血液、脾臓に存在し、正常な糖代謝、脂質代謝を維持するのに重要かつ必須なミネラルですが、加齢とともに減少してしまいます。血糖値の調節に対する作用が有名で、クロム欠乏下では、インスリンの作用が弱まり、耐糖能が低下するため、クロムの摂取が糖尿病対策で注目されています。また、クロムには、コレステロール管理の効果も報告されています。
クロムは、食品に幅広く含まれているため、通常の食事で不足することは稀ですが、加工食品を多く食べる現代人には不足する可能性もあります。干しひじき、わかめ、まいわし、あさりなどの水産物に多く含まれています。
 
●セレン(Se):Selenium
セレンは、過酸化水素やヒドロペルオキシドを分解するグルタチオンペルオキシターゼの構成成分で、ビタミンEやスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)などと 共に、抗酸化システムに重要な役割を担っており、生活習慣病の引き金になる活性酸素の発生を抑制し、細胞 組織の酸化や老化を防ぐ働きがあります。
また、血圧をコントロールする「プロスタグランジン」の生成にも関与したり、カドミウム、水銀、ヒ素などの有害重金属の毒性を軽減する働き、精子の形態維持などの作用もあります。
セレンの欠乏症は、心筋障害を起こす克山病(中国東北部の風土病)が知られています。
セレンは藻類、魚介類、肉類、卵黄に豊富に含まれており、海産物を多く摂取する日本人では、通常の食事で欠乏する可能性は低いと考えられています。

●マンガン(Mn):Manganese
マンガンは、動植物に必要な元素であり、体内では多くの酵素(マンガン-SOD、乳酸脱水素酵素、アルギニン分解酵素)の構成成分として、抗酸化や糖質・脂質・タンパク質の代謝に関わっています。また、骨の石灰化を促す働きがあり、カルシウム、リンとともに、骨の  形成に関わっています。その他、耐糖能、生殖能、脂質代謝、成長および脳機能への関与が報告されています。
マンガンが不足すると、骨代謝、糖脂質代謝、運動機能、皮膚代謝に影響が及ぶと考えられています。
マンガンを多く含む食品には、あおのり、きくらげ、生姜、干しエビ、アーモンドなどがあります。

●銅(Cu):Copper
銅は成人の生体内に約80mg存在し、そのうち、約50%が筋肉や骨、約10%が肝臓に分布しています。銅は約10種類の銅依存酵素の活性中心にあり、エネルギーの生産や鉄の代謝、コラーゲン、エラスチンの成熟、神経伝達物質の生産、活性酸素の除去などの働きをしています。
銅の欠乏症には、先天的なものと後天的なものがあり、後天的なものには、鉄投与に反応しない貧血、白血球減少、好中球減少、骨異常、成長障害、神経系の異常、コレステロール・糖代謝の異常などがあります。
銅は、イカやエビ、貝類のほか、牛レバー、ナッツ類、黄粉に多く含まれています。

参考:日本人の食事摂取基準2010年度版


情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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