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ホーム  > アンチエイジング > アンチエイジングトピックス > No.010 医師の選ぶサプリメントの条件(2)

No.010 医師の選ぶサプリメントの条件(2)

医師が患者様の為に選ぶサプリメントに求められる条件の第2回目です。


原料は天然成分でできているか?

サプリメントの原料には「分子の主要な構造を変化させて製造された合成原料」と「野菜、果物、酵母等から抽出された天然由来の原料」があります。合成原料は安価で高濃度というメリットがありますが、不要な化学物質混入のリスクもあります。天然原料は、吸収率や体内での働きの面で合成品より優れ、何より食べ物に近いというメリットがありますが、価格が高く、濃度が低いというデメリットもあります。

製品パッケージの原材料表示には、天然原料を使用している場合には、大豆油(ビタミンE含有)や、酵母(ビタミンB1含有)など、食べ物に近い名称が並ぶことになりますが、合成原料を使用した場合には、「VB1」「ビタミンB1」など、成分名がダイレクトに表記されます。
原料が天然由来か合成かは、パッケージの表示で判断が可能です。

加工方法は適切か?

栄養素の多くは「熱」に弱いため、高温や高圧がかかる製造方法では、栄養素が変性する可能性があります。熱処理や圧縮の工程のある打錠(タブレット)よりも、ハードカプセル、ソフトカプセルの方が製造中の成分劣化を防ぐことができます。打錠でも、熱を極力加えない工夫もありますが、残念なことに、効率を優先してしまう場合も多いようです。製造法はパッケージからは読み取ることができないので、製造法や、最終製品での栄養成分分析を行っているかどうかをメーカーに確認すると安心です。

また、栄養素の配合がパッケージに書かれていることがありますが、最終製品での分析結果が表示されているとは限らず、メーカーの配合目標値である場合もあります。ひどい場合には、意図的に過剰に表示している悪質な例もあるようです。

添加物の割合はどうか?

食品に使用する添加物は安全性が確認されていますが、組み合わせや量によっては有害性もあり、できる限り摂らない方が良いことは言うまでもありません。
サプリメントを作る上で、最低限必要な添加物は、
 ・粉の流動性を上げるもの
 ・粉を固めるもの
の2つです。それ以外の添加物(増量剤、着色料、甘味料、香料、保存料など)は、使用しなくてもサプリメントは作ることができます。

また、合成の栄養素を原料としたサプリメントの場合、使用されている添加物の量も製品パッケージを見れば推測することができます。パッケージには、サプリメント1粒当たりの重さや、配合されている栄養素の量が記載されています。1粒の重さと栄養素の量を比較してみれば、そのサプリメントの栄養素とそれ以外の添加物の比率を推測することができます。
世の中には8割以上が添加物というサプリメントもあります。

エビデンスはあるのか?

サプリメントなど健康食品は、最終製品としてのエビデンスがある商品はほとんどありません。
しかし、使用している原材料のなかでビタミン、ミネラルに関しては、古くから研究が進み、安全性はもちろん、効果に関するエビデンスがあります。また、特定の疾患への効果も証明されているものもあります。

たとえば、アメリカの健康食品業界の団体である「栄養評議会」が科学的根拠に基づいて「有効である」と栄養補助を推奨している疾患には次のようなものがあります。

1.骨粗鬆症に対するカルシウム、ビタミンD
2.出産児の神経管閉鎖不全症予防のため適齢女性への葉酸
3.心臓病疾患予防のための葉酸
4.心臓病疾患予防のためのビタミンE
5.高齢者の免疫維持のためのビタミンミネラル
6.白内障予防のための抗酸化栄養素(ビタミンC、E、Βカロテン)
7.網膜黄斑変性症に対するカロテノイド
8.がん予防のための抗酸化栄養素
9.慢性疾患に対する食物繊維
10.心臓疾患に対するオメガ3系脂肪酸
参考:栄養補助食品 糸川嘉則著 金芳堂

最近では、40~69歳の男女約3万7000人を対象としたコホート研究において、血中のβカロテン濃度が高いグループで胃癌発生リスクが低くなることを、厚生労働省科学研究班が発表しました。(2008年8月)


情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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