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ホーム > アンチエイジングトピックス > No.056 イソフラボン

No.056 イソフラボン


イソフラボンは、補給することで女性ホルモンに似た効果を発揮し、女性が抱える様々な悩みをサポートすることで知られています。

イソフラボンとは・・・

イソフラボンは女性ホルモンと構造が似ているため、エストロゲン受容体に結合し骨粗鬆症の予防や更年期障害の軽減等に役立つといわれ、女性が抱える様々な悩みをサポートする栄養素として知られています。

イソフラボンは、主に大豆や大豆加工商品(豆腐、納豆など)に含まれていますが、大豆を100g食べたとしても、イソフラボンは140mg程度しか摂取できないため、イソフラボンを更年期障害対策やアンチエイジング目的など、高用量で摂取する場合には、サプリメントで摂取するのが現実的な方法です。

イソフラボンのタイプ(1)

大豆イソフラボンには「グリコシド型」と「アグリコン型」の2種類があります。

グルコシド型:配糖体

イソフラボンのまわりに糖がくっついていて、腸内細菌の酵素で切り離さないと体内に吸収されない。
腸内細菌の働きは個人差が大きいため、同じ量を摂取した場合でも各個人で吸収率や効果に差が出る。
納豆や豆腐・豆乳などの大豆食品のほとんどがこの型。

アグリコン型:非配糖体

グルコシド型(配糖体)から、糖が外された状態をアグリコン型(非配糖体)という。
吸収を妨げている糖が外されているため、腸内細菌の働きに関係なく胃や小腸で速やかに効率よく吸収される。
アグリコン型イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンや男性ホルモンのテストステロンと分子構造が似ている。
イソフラボンは、グルコシド型(配糖体)の状態ではエストロゲン受容体と結合せず、アグリコン型(非配糖体)となって初めて結合することができる。

イソフラボンのタイプ(2)

アグリコン型イソフラボンも、その構造の違いによって「ダイゼイン」「ゲニステイン」「グリシテイン」に分かれ、それぞれエストロゲン受容体との親和性が異なるため、エストロゲン様作用に違いがあります。

この3種類のうちエストロゲン様作用が最も強いのが「ゲニステイン」で、効果をすぐに実感できる半面エストロゲン様作用が強すぎるため、副作用の心配があります。

イソフラボンに期待されるその他の働き

イソフラボンなどのポリフェノール類には活性酸素を消去する抗酸化作用があるため、アンチエイジングにも役立つ素材です。

また、イソフラボンの摂取でアディポネクチンの分泌量が増えたとの研究があり、その他にもコレステロール低下、血糖値低下などの効果も期待できると考えられています。

イソフラボンの安全性

イソフラボンのエストロゲン様作用には、有効性(骨粗鬆症、乳がん、前立腺がん等の予防効果)と、有害性(乳がん等の発症、再発のリスクを高める可能性)が共存しているため、近年、イソフラボンを摂取する際には、エストロゲン様作用が比較的弱い「ダイゼイン」が多く含まれているイソフラボンを選ぶのが、副作用の心配もなく、より安全性が高いとして評価されています。

※2006年5月、日本の食品安全委員会は大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限をアグリコン換算で30mg/日に設定しています。

イソフラボンのエビデンス

国立健康・栄養研究所の素材情報データベースでは、イソフラボンについて、次のような記載があります。
  • イソフラボンには、II型糖尿病、更年期障害ののぼせなどに対しては、ヒトでの有効性が示唆されている。
  • 大豆イソフラボンを関与成分とし、「骨の健康維持に役立つ」表示が許可された特定保健用食品がある。
  • 安全性については、適切に摂取する条件ではおそらく安全と思われるが、アレルギー疾患を持つ人、妊婦・ 授乳婦が通常の食事で摂る以上に大量摂取することは避けたほうがよい。
  • 複数の医薬品と相互作用を起こす可能性が考えられる。
(参考)
国立健康栄養研究所、食品安全委員会
ニチモウ イソフラボン倶楽部
情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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